第一チャクラ、ルートチャクラは、脊髄の基底部に位置し、霊と物質が出会う場所。
色は赤。
赤は「生命の輝きの色」と言われ、チャクラの7色の中では、最も周波数は低く物質寄りの色。
肉体でいうと脊髄、直腸、脚、骨、そして免疫系に関連し、オーラ層のエーテル体と密接に関わりながら、五感や全身の健康状態を支えている。
第一チャクラの問題は「生存」に関するものが多い。
小さな子供が、家族関係の中でハートに衝撃を受けると、同時に生きることへの動機づけも損なわれ、第一チャクラにも影響が出ることがある。故に、機能不全家族に育った傷を抱える人々は、足や基底部付近に肉体的問題を抱えていることがある。
また、精神的には鬱やアルコール依存症などの自己破壊行為も、この集団・同族の問題を発端としていることが多い。
子供は属する集団のエネルギーを良くも悪くも吸収する。
こう言った場合、幼い頃から繰り返されてきた親の教育・言葉やインプットに気がついて行くことが大切になってくる。また、より広範囲に、地域や社会、国の持つ信念体系を見直すことも必要なプロセスになるかもしれない。
もはや不要となった同族の力によるネガティビティは、向き合い手放して行くことで、人生に新たな流れを齎す。
一方、このチャクラのポジティブな強さは、集中、忍耐、正直さ、忠誠心、自己尊厳。
内なる神を信じる不動の強さはここから生まれる。
家族や友人、師や自分自身の目標、高次に対する揺るぎないコミットの姿勢。
精神成長の土台になるのは、まずこの自分の人生の道に対する揺るぎなさと言える。
「赤は静止し、均一に輝く」とR・シュタイナーは言ったが、これは第一チャクラのこのような性質を考えると成る程と思わされる。基底部に座し、集団と一体化した生命エネルギーを支え、安定した動力源となっているのが、この赤いパワーなのだ。
瞑想の姿勢で背筋を伸ばし、第一チャクラに、大地のパワーを取り入れ、自分を基底で支えている不動のエネルギーを感じてみよう。
お気に入りの石や水晶があるなら、手に持ってその硬さを感じ、第一チャクラに取り入れてみる。
これを続けることで、周囲で何が起ころうとも動じない、精神的なタフさが備わってくるはず。
また、このルートチャクラはクラウンチャクラと連動して働く。宇宙的自己のとのつながりを求める際には、このルートチャクラも活性・強化させてゆくことが安全のために必要となる。
参考文献
キャロライン・メイス「7つのチャクラ」
サヴァトリ・シンプソン「初めてのチャクラ」
パトリシア・マーシア 「日々の生活にチャクラを活かす」
ジェニー・ハーディング 「実践チャクラヒーリング」
R・シュタイナー「色彩の本質・色彩の秘密」
Yew
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