
こんにちは
少し前にインスタグラムに書いていた「利他とは何か」と言う書籍について、ようやくこちらに書けそうなので、綴ってみます。
私はスピリチュアルの本も読みますが、どちらかと言うと他の分野の方が肌に合うのです。正直なところ他の分野の方がよほど精神的・魂的であったりするな・・・と思ってしまうこともしばしば。
スピリチュアル業界は、私には今になってもほとんどフィットしないでおりますが、それ故にここが私が働く場所であろうと決めましたので、正々堂々と仕事をしていこうという所存です。
*
さて、「利他」という言葉が流行り出したのは、コロナウイルスの流行とほぼ同時だったように思います。
この本の冒頭によると、
パンデミックを乗り越えるためのキーワードとして、フランスの経済学者が「利他主義」をあげているとのこと。深刻な危機に直面した今こそ、互いに競い合うのではなく「他者のために生きる」という人間の本質に立ちかえらなければならないと。
このジャック・アタリという経済学者の考えはとても西洋人ぽくて「合理性」に特徴があるのだそう。長期的な視点で見たときに、利他的であることが、最終的には自分の利益になるという考え方。これはなかなか興味深いですが、西洋の歴史を考えると、そこに行き着くのはわかる気がする・・・日本人でも参考になる人はきっとなる。短期的な損得ではなく、惑星規模とか宇宙的な損得(言葉は悪いけど)で物事を捉えられるようになるというのも意識の成長ですよね。
面白いことに、英語圏の若いエリートたちは、そこをもっと加速させて「効果的利他主義」という動きを見せているのだそう。。これは徹底的に数値に拘った寄付などの活動で、どこに寄付すれば最大限の効果が現れるかなどを数値化して、特に内容にはこだわらないのだそう。ご縁とか、好みとか、共感から切り離した利他というわけです。すごい。就職先も、そのために慈善事業に携わったりせずに、一番儲かる金融業などの仕事につく。その方がたくさん寄付で人々を救えるからと。
コメントをお書きください